眠れない夜のこと

ただの言葉の羅列

地元の喫茶店の話

最近はゆっくりお茶する時間もなかなか取れないけれど、なんとか都合をつけて地元のレトロな喫茶店に行ってきた。


お茶をしたかっただけなんだけどランチタイムに行ってしまったのでお客さんが多く、カウンターに通された。
何度か来た事のあるお店だけれどカウンターに座るのは初めてだった。
このカウンターは一枚板だね、お店によっては一枚板を傷つけるから腕時計禁止のところもあるんだよ、と連れに教えてもらう。

少ししたらテーブル席が空いたようで、店員のお姉さんが案内してくれた。
カウンターの向こうにいたマスターらしきおじさんが、どうぞごゆっくり、と笑顔をむけてくれた。


私は、生クリームがたっぷり乗った、ロイヤルウインナーミルクティーを注文。
ここの紅茶は、アールグレイ
地元にいた頃はアールグレイが苦手であんまり好きじゃなかったけど、久々に飲んだら香りもいいしとても美味しいな。


この喫茶店は、昔知り合いの美人のお姉さんと何度か来た喫茶店だ。
彼女はその時おそらくいけない恋愛をしていて、周りはみんな気づいてるけど決して本人はその事を口にしなくて、それでも人柄が良かったのでみんなに好かれていた。
この喫茶店で、彼女はコーヒーを飲みながら、私はココアやクリームソーダを飲みながら、親密そうに見えてまるで核心に触れさせてもらえない会話を、した。
今は誕生日にメールのやり取りをするくらいだけれど、どうやらいけない恋愛はきっぱりやめて違う人と結婚したらしい。
幸せそうな白無垢姿の写真が、今年のメールには添付されていた。


ロイヤルウインナーミルクティーの生クリームはしっかりした少し油っぽいやつで、甘すぎなくて美味しかったけど少し胃もたれしてしまった。